初心者のための暗号通貨入門

この世界にはたくさんの貨幣があり,それぞれがそれぞれの文化と深く結びついています.その地域でしか買えないもの,その貨幣を受け入れる人たちとのコミュニケーション,その貨幣が物語る歴史…
暗号通貨は,インターネット時代に生まれた新しい貨幣です.それは育ち始めたばかりの,新しい文化への入り口でもあります.
では,新しい文化というのは何でしょうか?どんな世界が広がってるのでしょうか?
簡潔には言い表せられないですね笑.なので自分の足を踏み入れ,自分の目で見てみましょう.そのためには,まずは実際に触ってみて,リアリティをもつことが起点になります.あとは好奇心と,最低限の知識があれば,サバイブしながら探索できるようになるでしょう.

この記事は,暗号通貨に興味があるけどまだ持ったことがない人のために, Bitcoin を入手して使えるようになるまでを案内するものです.
大丈夫,とっても簡単です.

  1. 暗号通貨って何?
  2. どうやって入手するの?
  3. どうやって使うの?

(この記事は執筆中です.あとで修正したり追記したりします)

1.暗号通貨って何?

ほとんどの人は,代表的な暗号通貨である Bitcoin(ビットコイン)について,何かしら耳したことがあると思います.暗号通貨は,ニュースなどでは別名の「仮想通貨」と呼ばれています.人やメディアや政治的な立場によって使われる言葉が違いますが,指しているものは基本的に同じです.
暗号通貨は,分散ネットワークや暗号技術などで支えられる,デジタル貨幣の分類の一つです.円やドルといった法定通貨と同様の通貨であり,Suicaなどのような“円の電子化”的に特定の企業に発行される電子マネーやポイントサービスとは異なり,それ自体が独立した貨幣です.
既存の法定通貨が,国家や中央銀行への信用によって成り立つことに対して,暗号通貨はそれらの代わりにアルゴリズムや非中央集権的な統治の機構を信用することで成り立ちます.
様々な種類の暗号通貨が存在し,それぞれで役割や機能が異なります.もっとも有名なものは,Bitcoin と Ethereum でしょう.ここでは,初心者が買い物をするために暗号通貨を入手することを目的として,Bitcoin に絞ってお話します.
Bitcoin は暗号通貨の起源となったもので,今でも最も時価総額が高く,また長い期間,崩壊せずに貨幣として機能し,存続しています.
以下の情報が,Bitcoin についてのクリアな理解に役立つでしょう.

Source : bitcoinbook.info


まず第一に,Bitcoin はお金です.あなたはその性質やリスクを理解して,あなた自身の責任において管理や運用をしなければなりません.(でも心配しないで!すぐに慣れます.)
習うより慣れろの精神で,使いながら少しづつ理解していきましょう.まずは基本的でシンプルな Bitcoin.org のページを読んで,次に少額の Bitcoin を入手して実際に使ってみることをお勧めします.

2.どうやって入手するの?

Bitcoin を入手するにはいくつかの方法があります.たとえば,取引所で日本円などから交換したり,Bitcoin-ATM やクレジットカードを使ったり,Bitcoin 支払いで商品を売ったり,既に持っている友人にビールを奢る代わりに分けてもらうのもいいでしょう.
ここでは,代表的な方法である「取引所」での入手についてご紹介します.

日本の取引所では,日本円と Bitcoin がインターネット上で売買して交換できます.
一般的なウェブサービスと同じようにアカウントを作成して,そのアカウントに銀行口座などから円を入金してから,BTC(Bitcoin)と JPY(日本円)の取引を行います.

まずは,下記リスト内の「bitbank」のウェブサイトに行って,アカウントを作成し,身分証などを提示して本人確認を行いましょう.
*取引所からハガキが郵送される方法での本人認証のため,アカウント開設から取引が開始できるまで,数日から一週間ほどの期間が必要です.

日本の取引所

さて,取引所を使い始める際に,いくつかの注意点があります.

パスワードは強固なものを使って下さい.
アカウントをつくる際に,パスワードを使いまわす人が多く,非常に危険です.面倒でしょうが,お金を扱うものですからセキュリティは最重視しましょう.
もしあなたがパスワード管理などに不慣れであれば,Lastpassで全てのパスワードを生成して管理することをお勧めします(無料版で十分です).

二段階認証を必ず設定して下さい.
パスワードだけでは安全ではありません.必ず二段階認証を設定しましょう.取引所でよく使われる二段階認証は,スマートフォンのアプリで確認コードを生成したり,SMSやメールで確認コードを受け取るものです.もしあなたがパスワード管理などに不慣れであれば,アプリの「AUTHY」で管理することをお勧めします(スマートフォンの乗り換えや紛失後も復元できるため).

あなたが見ているのは公式サイトですか?よく出来た偽物かもしれません.
フィッシングやファーミングに注意して下さい.こちらのサイトもご確認ください.またPCに感染したマルウェアによって,後述するあなたの Bitcoin アドレスが書き換えられていないかも取引きごとに確認しましょう.
もしあなたがサイバーセキュリティに不慣れであれば,まずは取引所の公式スマートフォン・アプリをダウンロードして使ってみましょう.

取引所や暗号通貨メディアのアナウンスを確認しましょう.
公式のTwitterやメールなどを複数フォローして,セキュリティ警報をチェックしましょう.上記のフィッシングなどに対する注意喚起が配信されます.ただし情報を配信している人が公式を装った詐欺師かもしれないので,複数を見比べることをお勧めします.

取引所は,銀行のようにお金を預けるところではありません.
取引所は売買を行うところです.自分の資産の保管は,基本的に後述するウォレットで行います.売買が終わったら,自分のウォレットに送金しましょう.

自分が使っているサービスが何かを意識しましょう.
「取引所」と書かれていてもサービスの形態がいくつかあります.たとえば,bitFlyerとcoinchek 内の一部のサービスや DMM-Bitcoin などは,「販売所」になります.取引所は他の市場参加者たちと通貨を売買するところで,販売所はサービス事業者から通貨を購入するところです.後者の販売所は,希望数量を指定してワンクリックで Bitcoin を購入できますが,10%程度のマージンをとられるため,個人で少額の Bitcoin を入手する際は取引所を使うといいでしょう(この場合のマージンはスプレッドという売値と買値の差額で,事業者が為替レートに上乗せして得る手数料のようなものです.サイトに表記されている取引手数料とは別のものです).
さらに,後述するウォレット・アプリなどのサービス内でも,クレジットカードを使って Bitcoin を購入できるものがありますが,販売所のような形態が多いので手数料などをよく確認してください.

取引所は国内外にいろいろとあり,それぞれ UI などの見た目や言語は違いますが,基本的な操作手順はどこも同じです.
たとえば日本円から Bitcoin へ交換する場合は,次のような流れで行います.

  1. 取引所に円を入金(deposit)する.
  2. 取引所内の取引板(order boardやmarket)に行き,円と Bitcoin の交換レートを指定し,そのレートで欲しいビットコインの量を指定し,買い(buy)ボタンを押すと,自分の注文が取引板に並びます.
    他の参加者の注文と自分の注文がマッチすると,注文は約定されて,取引所内の自分の Bitcoin 口座に注文した量が反映されます.
    詳しくはこちらをご覧ください. -> https://bitbank.cc/docs/buy/
  3. 取引所内の Bitcoin 口座に行き,出金先に後述する自分のウォレットのアドレスを入れて,出金(withdraw)します.しばらく時間がたつと,自分のウォレットに入金されているのが確認できます.

bitbank での入金や取引(購入・売却)などの方法については,次のページの「DOCS」をご覧ください. -> https://bitbank.cc/about/sitemap/

Bitcoin から円に替える場合や,Bitcoin から他の暗号通貨に替える場合も上記と同様に,「入金|Deposit ⇒ 取引|Trade ⇒ 出金|Withdrawal」です.なお各表記は取引所によって異なります.

3.どうやって使うの?

Bitcoin を入手したら,次はそれをあなたのウォレットに送りましょう.
暗号通貨は,基本的に自分のウォレットに入れて管理します.たとえば取引所は売買を行うところであって,銀行のように資産を預けるところではありません.また取引所は攻撃の対象になりやすく,これまで何度も資産が盗まれています(いわゆるハッキングなどで).
そのため,取引所でビットコインを入手した後は(しばらく取引しないなら), Bitcoin を自分のウォレットに送金して移してください.

Bitcoin を管理できるウォレットはいくつもあります.まずは無料で簡単に利用できる,スマートフォン・アプリのウォレットから始めてみましょう.
あなたが日本円の現金を管理する場合,大きいお金は銀行や金庫で保管して,日常的に使う分は財布に入れると思います.暗号通貨の場合は,スマートフォンのウォレットは後者の財布に相当するものです.

ここでは,シンプルで使いやすい BRD(旧Bread)ウォレットを使います.
次のリンクからアプリをインストールして,取引所から Bitcoin を受け取ってみましょう.


アプリのインストールが終わったら,画面の指示に従ってバックアップをとりましょう.
画面に現れる「12の単語」が,そのウォレットを復元するためのフレーズです.それを紙に書いて耐火金庫に入れるなどして管理します.この復元フレーズを残しておけば,もしスマートフォンが壊れても他のものにアプリを入れ直して資産を取り戻せます.
そしてこの復元フレーズは,決して他人に見せたり,PC内のメモ帳などに書いて保存してはいけません.あなたの資産が盗まれてしまいます.

*ウォレットの復元フレーズを正しく残すことができているかを,必ず一度は確認して下さい.フレーズをどこかに保管し,空のウォレットを一旦消して再インストールし,取り出したフレーズから復元するまでの手順を実際に試すことを強くお勧めします.最近のウォレットでは,フレーズを書き残すこと自体はアカウント作成時に強制されますが,残した紙などをどこに保管するか等のオペレーションはユーザーに委ねられています.
*また,スマートフォン自体やウォレット・アプリのロックは必ず設定しましょう.資産を盗まれてしまいます.
*フレーズの単語数はウォレットによって異なります.また,BRDと同じ規格のウォレットであれば,フレーズをインポートして復元することができますが,ここでは割愛します.ご興味があれば,HDウォレット/Hierarchical Deterministic Wallet について調べてみてください.

バックアップが終わると,画面に4つの暗号通貨の選択ボタンが現れます.Bitcoin をタップするとその管理画面になり,画面の下にある,送金や受信,購入というボタンで,必要に応じてそれぞれの処理を行います.

  • Bitcoin
  • Bitcoin Cash
  • Ethereum
  • BRD

Bitcoin の送受信は,銀行口座の振り込みのように「Bitcoin アドレス(口座番号に相当するもの)」と「送信する Bitcoin の量」を指定して行います.
アドレスや量を打ち間違えることがないように,手で入力せずにコピー&ペーストしたり,Bitcoin の受け取りアドレスをQRコードとして表示して,それをスマートフォン・アプリのカメラで読み取ることで送金します.

「取引所から自分のウォレットに受け取る」には,次の手順を行います.

受取画面

1.アプリを開いて,画面内の Bitcoin ボタンを押すと,左下に受取ボタンが現れます.それを押すとあなたのアドレスが表示されるので,タップしてコピーしましょう.
2.取引所の「Bitcoin の出金」画面へ移動して,出金先にコピーしたアドレスを貼り付けましょう.あとは確認ボタンを押して指示に従うだけです.
取引所からの出金には,出金手数料がかかることに注意して下さい.
*手で文字入力せずにコピペしてください.大手の取引所にはスマホアプリもあるので, BRD と同じスマホに入れておくとコピペが楽です.
*デバイスに感染したマルウェアによって,クリップボード内のアドレスが書き換えられてしまう可能性があります.送金前にコピペしたアドレスが正しいかを目視で確認する習慣をつけましょう.


また「自分のウォレットから取引所に送金する」には,次の手順を行います.

送金画面

1.ウォレットの画面下の送金ボタンを押して,現れる画面の右上に「スキャン」がでるのでそれを押すと,カメラのスキャン画面になります.
2.取引所内の「Bitcoin の入金」画面へ移動すると,送金先のQRコードが表示されます.それをウォレットのカメラで写すと自動でアドレスに変換されるので,後は送りたいビットコインの量を入力するだけです.


Bitcoin の送金には,ネットワークを維持するための少しの手数料がかかります.
Bitcoin は,自発的な参加者たちがネットワークをつくり,同じコインの二重利用などの不正行為をチェックし,それら取引の履歴を誰が見ても同じになるようにひとまとめにすることで,貨幣としての整合性を維持しています.取引データは定期的にブロックにまとめられ,以前の取引履歴の末尾に追加されます.鎖のように取引データのブロックを繋ぎ足して一本の歴史をつくっていく機構を,ブロックチェーンと呼んでいます.ブロックにまとめられる取引の中身は,まとめる人によって異なります.なのでブロックを繋ぎ足す人が複数いると複数の異なる歴史が生まれてしまうので,コンピュータの計算による競争に勝った人が繋ぎ足す作業を行います.その対価として,集まった送金手数料や,新規に発行される Bitcoin を受け取ります.この作業のことをマイニング,作業を行う人をマイナーと呼びます.また,送金取引がブロックにとりこまれて新しく繋ぎ足されたことを「承認された(ブロックチェーンに取り込まれ,Bitcoin ネットワークに取引が認められた)」と言い表します.今の Bitcoin の場合は6回より多く承認されたら,取引履歴の改ざんなどが困難だろうと判断して,送金が完了されたとみなします(何回で完了とみなすかは任意です).Bitcoin の送金時間とは,この承認(Confirmation)が規定回数になるまでの待ち時間を指します.

さて,上記のBRDの送金画面内の「Network Fee」が送金手数料で,金額は「ネットワークの混雑具合」や「送金額と取引データのサイズの比率」によって変わります.後者は説明が煩雑になるので省きます(ウォレットが計算してくれるの普段は意識しないでしょう).大きく手数料が変わってくるのは前者です.みんなが一斉に Bitcoin を使いだして承認手続きが渋滞することがあり,マイナーはたくさん来た取引データの中から手数料を多く支払ったものを優先してブロックに入れて処理するため,手数料を上げて送金する人が増えます.逆に混雑がないときは,低い手数料でも取引は受け入れられます.ウォレットはネットワークの状況などから手数料を計算するので,送金ごとにいくらか確認してみてください.また,Feeの右側の鉛筆アイコンをタップすると,二つの送金スピードのモードが選べます.支払う手数料の大小で,推定される送金スピードが変わります.

これらの仕組みについてご興味があれば,「Mastering Bitcoin」を読んでみてください.

上述の送金の手順は,取引所とウォレット間のものでしたが,Bitcoin を使ってお店で買い物をするときも基本的には同じです.以下は当店のお支払い画面で,使いたい通貨を選んで,あとは表示されるQRコードをスキャンして送金するだけです.多くの支払い用のQRコードには,送金先のアドレスとともに送金額も埋め込まれるので,スキャンするだけでいいのです.

Coinpayments – コイン選択ページ
Coinpayments – 送金ページ

Bitocin の送金は,取り消しや巻き戻しが出来ません.たとえば,間違って別の人や別の暗号通貨のアドレスに送金してしまうと,取り返せません.クレジットカードのように中間業者が入って取次しているわけではなく,送金は Peer to Peer(相手との直接のやりとり)です.
自分で操作を間違ってしまって(普通は間違えるようなものではなくても初回だったりして),資産を失う人もいます.ウォレットの復元フレーズを正しくメモしておかなかったり,Bitcoin のアドレスと BitcoinCash のアドレスを間違えて送金してしまったり(アドレスは同じ通貨同士のものしか使うことはできません).

ウォレットでの管理の注意点については,「あなたのウォレットを保護」をよくお読み下さい.

最後に,もし扱う金額が大きくなったり,投資などで今後も継続的に管理される場合は,ハードウェア・ウォレットの購入を強くお勧めします.(個人的には Trezor がおすすめです.)
なお,必ず本家サイトか公式代理店のみから購入してください.偽物を購入して財産が奪われる事件が発生しています.

暗号通貨は自分で管理することを基本とするため,ウォレットのセキュリティが重要になります.
ハードウェア・ウォレットは,外部からの攻撃への強さと利便性を両立させた専用デバイスで,大きな金額の暗号通貨を運用する多くの人が使っています.なので銀行預金のように,お金を貯めるときはハードウェア・ウォレットに入れておき,普段使うときは,スマートフォン・アプリのウォレットに使う分の Bitcoin を入れておくといいと思います.

どこで使うことができるの?

暗号通貨支払いを受け付けているお店などで使うことができます.
日本のお店がまとめられている次のサイトををご覧ください.

また,世界中あるいはお近くの実店舗を,「Coinmap」で位置情報を使って探すこともできます. (*ただし実際に行ってみたら支払い受付を停止しているケースもあるようです)

さらに,Visaプリペイドカードで Bitcoin をチャージして,普通のクレジットカードのように使うこともできま.



おつかれさまです!これで Bitcoin を使って買い物ができるようになりました.
Bitcoin の入手や使い方と同じように,他の暗号通貨を入手したり,色々と試してみて下さい.
入門記事なので書きませんでしたが,次世代の取引所であるDEX(Decentralized Exchange)や,Bitcoin や Ethereum の大規模化の問題を解決する新しいレイヤー,分散型サービスのDApps(Decentralized Applications)など,暗号通貨の世界はさらに先に広がっています.Bitcoin に慣れたらそれらも調べてみると面白いでしょう.(もし需要があれば記事を書くかも)

そして当店では,Byteball という暗号通貨でお支払いいただくと,ご購入金額の20%がキャッシュバックされます.Byteball は海外の取引所で入手しなければなりませんが,手順はこの記事のものと同じです.次のチャレンジとして,こちらの記事「Byteball Cashback Program」も読んでみて下さい.

当店のアート作品は,来客用に飾る場合は30万円以下であれば消耗品,30~100万であれば減価償却資産として経費でご利用いただけます.詳しくは会計士・税理士さんにご相談ください.

楽しいクリプトライフを!
Gohより